2012年10月10日

【善悪逆転論】太陽神アトン(アテン)の正体Q

連載中の「善悪逆転論」は、神仙組シリーズや反キリシリーズで
何度も繰り返し書いてきたことの総集編だが、
引き続き、月海氏の話と併せて読んで理解を深めて頂きたい。

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綾部において喜三郎は直と対面する。
この対面こそが大本と大経綸を動かす原点となっていくのであるが、
当の直と喜三郎は互いを疑いの目で見合っていた。
喜三郎にすれば直の妄信的とも言える神懸かりと
暗い終末予言に自分とは相容れぬものを感じていた。

一方、直はあまりにもふざけた喜三郎の風体と、
当時稲荷講社によって修行したという経歴を聞き、
低俗な狐使いではないかという疑惑を持ったのである。
直を取り巻く周囲の役員たちの反発もあり、
喜三郎はわずか三日の滞在で綾部を出て行ってしまうことになった。

直と喜三郎の互いに対する疑いと反発。
これは大本教の歴史において、その後も不断に繰り返されたものであった。
そのこと自体、大本が世界の雛型であるところの雛型経綸の一環でもあった。
直と喜三郎は、預言の指し示すところには一致を見ながらも、
その宗教的スタンスは全く正反対であった。

この因縁は未だもって、王仁三郎から裏神業と預言を継承する大本の分派と、
開祖直を絶対視する大本教本部との反発にも継続されている。
両者は互いの主張を認めてはいない。
大本教側から言わせれば、裏大本・裏神業などというものは「認証できない」とし、
裏神業をしている分派から言わせれば「大本は形骸化している」ということになる。
これは必然的な型であり、直と王仁三郎の演じた終末の神界逆転の型なのであった。

たった三日で綾部を出た喜三郎であるが、
喜三郎を狐使いと訝しがる直のもとに神示が下る。

「あのおん方は、この艮の金神が引きよこしたのざよ。神の守護のしてあること」

このような神示が次々と下るようになったため、
さしもの直もそれを無視することは出来ず、喜三郎を綾部に迎え入れる決心をする。
同じ頃、直が語った神の経綸にただならぬ因縁を感じていた。
神の謀略により封じ込められたと語る憤怒の神。
終末の預言を語る神を、喜三郎は直感で、
自分の先祖に縁ある国常立大神に違いないと察していたからである。

そのため、再び直から送られてきた使者の迎えに応じて喜三郎は綾部に入り、
ここに聖師・王仁三郎が誕生することになった。
喜三郎の働きで宗教団体としての形を整え始めた大本教であるが、
直を生神と崇める古株の信者たちの中における
喜三郎に対する反発はますます凄まじいものとなった。

神示を受けて喜三郎は直の末子澄と結婚をし、
鬼三郎という神名をいただいて「出口王仁三郎」と名乗るようになるが、
それでも教団幹部の王仁三郎への待遇は全く良くはならなかった。
良くならないどころか、王仁三郎への嫉妬のため、
教団の内部ではあらゆる権謀術数と醜い権力争いが吹き荒れた。

王仁三郎は幹部の手によって軟禁され、次いで暗殺未遂が起こる。
このため、王仁三郎は一時綾部を離れて大阪で活動するようになったが、
再び綾部に戻ると身ぐるみはがされて軟禁され、
後に王仁三郎が全預言と神意を書き込めた
「霊界物語」の前著五百余巻が焼き捨てられたのである。
このように大本の中枢部は、王仁三郎に対して終始一貫して無理解であった。

幹部たちからすれば、嫉妬もあるが、王仁三郎に神懸かっているスサノオ命は、
天照大神を岩戸に閉じ込めた悪神で、日頃直に楯突いてばかりいる王仁三郎を、
皆の力で直に服従するように改心させることこそが、
世の立て替えに役立つことだと思い込んでいたのである。

開祖である直ですら、死去する二年前に艮の金神の神示によって、
王仁三郎こそ自分が待ち望んでいた「救世主」であると知らされるまで、
幹部たちと同じように思い込んでいたのである。
このような境遇の中、王仁三郎は根気よく大本での仕事を進めていった。
実は王仁三郎には、直に知らされる以前から、
神から「救世主」として自らの役割について示しがあり、
それを全うするために受難にさらされることは覚悟の上だったのである。

帰幽2年前、直は艮の金神から思わぬ神示を受けた。
それは自らが悪神の懸かる者として、執拗に改心を求め続けた王仁三郎こそが、
大本に、日本と世界に遣わされた「弥勒の大神」であるという示しであった。
直は初め、それが信じられず受け入れることを拒んだが、
何度も繰り返される神示についには認めざるを得なくなった。

直は真っ青な顔をして意を決したように言った。

「先生(王仁三郎)が弥勒の大神様じゃと、神様がおっしゃる。
何度お聞きしても同じことや。
私は今の今までどえらい思い違いをしていたのやで」

今の今まで、王仁三郎を改心させることこそが大本のため、
ひいては日本と世界のためと信じ込んで王仁三郎に改心を迫ってきた直にとって、
自らを下ろした筆先に大きな衝撃を受けたのであった。


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大本に於いて、王仁三郎は「スサノオ」、ナオは「天照大神」である。

スサノオは天照大神を岩戸に閉じ込めた悪神であるが故に、
王仁三郎はナオ派の信者たちから度重なる迫害を受けてきたが、
スサノオが封印された太陽神バアル(アメン)であることを忘れてはならない。

岩戸に封印されているのは「バアル」であり、
バアルを封印したのは太陽神「アトン」である。

つまり、王仁三郎とナオの対立は「バアル」と「アトン」の対立で、
2つ太陽神の対立ということになる。

『日月神示』には次のように示されている。

「次の岩戸閉めは天照大神の時ぞ、大神はまだ岩戸の中にましますのぞ。
ダマシタ岩戸からはダマシタ神がおでましぞと知らしてあろう」


つまり、「スサノオ」が本物の天照大神で、
「天照大神」が偽物の天照大神だということである。

悪者扱いされてきた王仁三郎が救世主であることが示されたことは、
本物の太陽神であるバアル(スサノオ)が岩戸から出る型であった。

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オリエントにも天の岩戸神話があった。

バールとアシュトラには様々な神話が語られたが、
そこにはオリエント版の「天の岩戸」とも言える物語もある。
物語は次のように展開される。

「太陽神バールは冬至の日になると、その力を弱めて死んでしまう。
すると世界は暗黒に覆われて農作物も採れなくなり、
雌牛たちも子供を生まず、乳も出なくなる。
そこで『永遠の命』の力を持っているバールの妻アシュトラは
黄泉の国へとバールを迎えに行き、この世に連れ戻す。
この時、バールとアシュトラが出現してくるのは水辺にある岩の中からだ」
と伝えられている。

この物語には秘話があって、その欠けた部分は
エジプト神話のイシスとオシリスの物語に隠されている。
イシスはエジプトのアシュトラの神の呼び名であり、
オシリスはバール神の呼び名であった。
しかしオシリスはエジプトの場合はオリオン座の神として語られており、
天空神としての意味合いの方が強くなっている。
エジプトでは、砂漠の神セトに恨まれてバラバラに引き裂かれたオシリスを
イシスは黄泉の国に出向いて遺体を繋ぎ合わせる。
そしてその遺体と交わるのである。
そのことによって、オシリスはイシスの体内に宿り、再生を果たす。

こうして再生してきたオシリスは天空神という性質よりも、
ファラオの太陽神信仰に見られるように太陽神としての性質を強くする。
オリエントの「天の岩戸」神話は死せる天空神と月神が交配して、
新しい太陽神を生み出す「死と再生」の話であったと見られる。
生まれてくる太陽神は、死んだ天空神の生まれ変わりである。
両者は親子であり、同一神であるという複雑な関係を結ぶわけだが、
日本神話の「天の岩戸」にも同じ原型があったと思わせる節がある。

「天の岩戸」は海人族の猿女一族が伝えた話であるため、
これが海人族の神話をもとに作られた物語であることは確実と言える。
「天の岩戸」の物語を正しく解読しようとすると、
幾つかに分散された古文書の資料を重ねて読むことが必要である。
まず、元伊勢に伝わる所によると、元伊勢に祭られる天照国照彦火明命
(天と地をあまねく照らす者=太陽神)はスサノオの子供である。

さらに天照国照彦火明命の妻は市寸嶋姫(イチキシマヒメ)といい、
別名を天宇受売命(アメノウズメノミコト)と言うと伝えられている。
海部家口伝、熊野・吉野地方サンカ伝承によれば天宇受売命を祭る天川弁財天が、
古称「天の安川に坐す宗像女神神社」と呼ばれ、
市寸嶋姫を祭る神社として建立されたものであったことからも、
天宇受売命=市寸嶋姫伝承が、山岳信仰において根付いていたことがわかる。


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古代エジプトでは、バアルはもともと
天空神(オリオン座の神)であるオシリスだったという。

故に、オリオンの三ツ星がバアルの象徴で、
それが三大ピラミッドとして地上に映された(建造された)のだが、
ここでも「オシリス=バアル=ルシファー=アリオン」という等式となる。

そしてオシリスは、砂漠の神セトにバラバラに引き裂かれたとのことだが、
実はセトは嵐の神で「バアル」でもあるのだ。

しかも、セトは魔王とされているが、「善悪逆転論」を当てはめると、
セトが「スサノオ」で、オシリスが「ヤマタノオロチ」という関係になる。

そして、オシリスは生まれ変わって太陽神としての性質を強く持ったが、
それが「アメン・ラー」ということになる。

「天照国照彦火明命はスサノオの子供」と書かれているが、
これは男神・天照大神(ニギハヤヒ)がスサノオの子だという意味である。

本質的には、スサノオ(バアル)も太陽神(天照大神)だが、
日本神話ではスサノオは姉の天照大神と対立関係にある。

また、古代日本に於いては、
出雲族の族長スサノオ(フツシ)の日向の妻がアマテラスだった。

その2つの話を混合すると、スサノオとアマテラスは、
姉妹であり夫婦でもあり、敵対関係だが仲が良かったことになる。

それを体現したのが出口のナオと王仁三郎なのだが、
まだ意味が理解できなくても、
これらの断片を一情報として頭にインプットして頂きたい。

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次に古事記をみれば、天照大神を誘い出した神は天宇受売命となっている。
更に天孫降臨の部分を読むと猿田彦と天宇受売命は夫婦になったと書かれている。
そこに猿田彦神(佐々田彦)の出産の物語を合わせて読んでみよう。
佐々田彦はスサノオの子供で、太陽神であり、出産は海辺の岩戸で行われている。
つまり火明彦と猿田彦神は同一神で、スサノオの生まれ変わりであるわけである。

この古事記を始めとする古文書に散りばめられた暗号を合わせて読むと
次のような「天の岩戸」の物語が導き出されるのである。

日本の「天の岩戸」は天の安川という川のそばにあったと古事記で記され、
オリエントの「天の岩戸」と同様に水辺の岩戸が背景となっている。
死んだ太陽神を蘇らせるために、アメノウズメ(火明命の妻=太陽神)の妻が踊り、
二人は夫婦としての関係を結び、出産された太陽神が岩戸より出現する。

つまり日本の「天の岩戸」とオリエントの「天の岩戸」は全く同じ物語だと言える。
しかし「天の岩戸」で死ぬ天空神はオリエント神話を原型にするなら
スサノオ神(バール神)でなければならない。
猿女一族の「天の岩戸」の物語は本当は次のようなものだったと想像できる。

「天空を支配されているスサノオ命が亡くなられた。
そこで、その妻のウズメの神は黄泉の国の入口である
天の安川のそばにある『天の岩戸』の中に迎えに行かれた。
こうしてウズメの神は黄泉の国でスサノオ命とまぐわい、
お腹にスサノオ命を宿して出産された。
新しく生まれ変わられたスサノオ命は天照国照火明命と言われ、
人々に恵みをもたらす太陽神として生まれ変わられたのである」

ところが、古事記においては皇室の祖神である「天照大神」という太陽神を
無理やり神話の主役として押し込み、スサノオを悪神に仕立てて神祓いしてしまう。
その神格も太陽神より低い月神、あるいは暴風雨神にしてしまったのである。


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天照大神を岩戸から出したキッカケは、天宇受売命の裸踊りである。

聖人が死ぬことを「隠れる」と表現するが、
イエスが死んで埋葬された時(岩戸に隠れた時)、
娼婦だったイエスの妻・マグダラのマリアが墓守をしていた。

つまり、「イエス・キリスト=天照大神」
「マグダラのマリア=天宇受売命」に対応している。

アラム語でイエスは「イシュ」で、それが太秦の「ウズ」の語源であり、
天宇受売命の「ウズ」はイエスとの関連性を示唆している。

飛鳥説では、天照大神の岩戸隠れと岩戸開きの神話は、
イエスの死と復活の伝説が日本に伝わったものだとしているが、それは違う。

イエスが生まれるより遥か昔からのエジプト神話やオリエント神話であり、
イエスが生まれる前に既に日本に伝わっていた神話だからである。

神話は神界の出来事を比喩的・象徴的に物語にしたものだが、
その神話と同じことが時を変え場所を変え、人間界に移写されているのだ。

その1つがイエスの死と復活であり、その伝説が日本に伝わって
「天照大神の岩戸隠れと岩戸開き」の神話に習合されたのである。

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猿田彦と天宇受売命が夫婦になっているのは月海氏の解釈通りである。

スサノオの子(生まれ変わり)は太陽神(猿田彦=天照国照火明命=ニギハヤヒ)
だが、神話の猿田彦と人間界の猿田彦は系統違いである。

スサノオ〜ニギハヤヒは出雲族だったが、
猿田彦は明らかに日向族と手を結んだ秦氏の人物だった。

つまり、古代日本の猿田彦は、皇祖神である天照大神を信奉し、
ニギハヤヒを封印した勢力だったのである。

月海氏が主張する通り、「天の岩戸」に隠れた
真の天照大神はスサノオ(バアル)である。

それは、日本列島に封印された「国常立尊」であり、
古代エジプトで排斥された太陽神「アメン」でもあるのだ。

そのアメンが、ユダヤ教やキリスト教で抹殺されたオリエント神話の
主神である「バアル」だということは、もはや説明の必要はないだろう。

人間界に於いて、その再臨が「真の天照大神=弥勒菩薩」であり、
聖書的表現では「再来のダビデ王=再臨のキリスト」ということになる。

posted by ZERO at 08:32| Comment(0) | 歴史・アカシック修復 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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